フローティングビレッジ

湖に浮ぶ村 フローティングビレッジ Kompong Phluk

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シェムリアップの南に約30kmにあるトレンサップ湖に浮かぶ村、その名も「フローティングビレッジ」があるとの情報を得ました!湖に民家・病院・交番・学校と、あらゆる物が浮かんでいて、村人はその上で生活しているとのこと。こ〜れはオモチロソウっ3 33結果的には予想外の展開でしたが貴重な体験となりました!
その情報をくれたのは、仲良しになった同じ宿に滞在中のミラクルマダム・サドシュ。彼女に誘われて、早速3人で宿専属のトゥクトゥク15ドルをチャーターしました。

フローティングビレッジへ出発!

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街を出で自然豊かな田舎道を走ります。

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途中の村で結婚式が行われていました。カラフル〜飾り付けが素敵ですね〜!

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目的地が近づいてくると、のどかな田園風景が広がっていました。遠くまでのびる赤土の道とどこまでも広がる田園と大きな青空が、鮮やかなコントラストでとても綺麗!!!

フローティングビレッジ入口に到着

出発から40分程でフローティングビレッジ入口に到着。チケット売り場で1人15ドルのチケットを購入しました。これでビレッジをボートで回ってもらいます。
普段はここから、すぐ横を流れる湖に通じる川をボートで下って行くのですが、今は乾季で川が浅くなっているので、先の船乗場までトゥクトゥクで向かいました。

ボートへ乗り込み水上の街へ

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乗り場に着くと、沢山のボートが川岸に停まっていました。

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ボートの船長に案内されて船へ乗り込みます。船長は小柄なジェントルマン。

ボートが発船し、浅くて土で濁った川をどんどん進みます。

川沿いにいくつか建物がありました。左の建物にはカンボジア憲兵隊のマークが付いています。

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しばらく行くと奇妙な村が見えてきました。

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4階建てぐらいの高さはありそうな高床式の家が沢山建っています。すごい構造です!

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小舟に乗った村人と何回もすれ違いました。

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川に設置された囲いから何かを獲っている人も。

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こんな川岸にも畑がありました。子供達は一生懸命網で魚を獲っています。

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奇妙な村の中を通り過ぎながら、川をゆっくり下って行きます。炎天下でしたがボートに乗ってると風が心地いい♪

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いよいよトレンサップ湖へ!

さらに川を下ると建物が見えなくなり、川から生えるマングローブの林に変わりました。林の間を漁師や観光客が小舟で行き来していました。

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林を抜けると景色が開け大きな湖に出ました。向こう岸が全く見えない程の大きさです!
あれ?思ってたより水上の建物が無いなぁ…というかほとんど見当たらない!私達を乗せたボートは湖にポツンと浮ぶ水上レストランへ向かって行きました。

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レストランにいたスタッフに、水上の病院や交番や人々の暮らしはどこで見れるか聞いてみると、今は乾季だから見れないと言われました。そしてマングローブ小舟ツアー(1人5ドル)を勧めてきます。ここはレストラン兼ツアー窓口になっているようです。
んん〜?少し混乱。よくよく聞いてみたら、さっき通ってきた超高床式住居が密集する奇妙な村がフローティングビレッジだったのでした!てっきりプカプカ浮いているもんだと思っていたので、ガッシリ地面に固定された高床式の家は別物かと思ってました…私達鈍い!?水上レストランはちゃんとプカプカ浮いていましたが…。

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待機してる可愛らしい小舟のツアーのガイド達。マングローブ小舟ツアーも気になっていましたが、マングローブだけだと物足りなそうなのでやめておきました。

ちなみに、トンレサップ湖は乾季には2500〜3000㎢程度ですが、雨季には最大16000㎢まで拡大するとのこと。凄い量ですね〜これであの超高床に納得!

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乾季のフローティングビレッジを徒歩で見学?

色々と納得したところで、ボートから降りて村を見学しようということになりました。

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こちらは実際に浮いている移動式タイプの家ですね。

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上流へ戻り村に降りると、内側にまっすぐな道が1本あり高床式の家が並んでいました。

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雨期にはこの道は川の底になるんだ・・・すごい。

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路上に広げた大きな布の上で小ぶりの海老が沢山干されていました。エビの香ばしい匂いが漂ってきます。えびせんの匂いにそっくり!

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床下には魚取りの網のようなものが沢山くくりつけられていました。

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ハンモックがぶら下がっていたり、テーブルを置いて生活スペースになっていたり。

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多くの家の壁は、植物の葉を編んだもので作られていました。

ビレッジ内の学校

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ある建物の床下スペースには勉強机が並べられ、子供達がノートパソコンで英語のアニメを熱心に見ていました。そこには若い男性の先生がいて、ここでは英語を教えていると説明してくれました。
生徒は13人くらいの小さな子供達。午前中はもっと年上の子供達の授業をしているそうです。生徒のほとんどが女子で男子は2人だけだったので尋ねてみると、男の子は働いてるので少ないとのことでした。たしかに大人の手伝いをしたり、漁をしてる子供達を見かけたな。

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私達も授業に仲間入りさせてもらい、一緒に写真を撮ってもらいました。

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道の行き止まりまで行くと、角にも学校がありました。こちらはしっかりした造りの建物で、下は他と同じくすごい高床式。中を見学してもOKだとのことで早速のぞかせてもらいました。

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教室では子供達が元気に遊びまわっていました。お昼休みか自習中かな…?私に気付くと人なつこく話しかけて来ます。

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写真を取っていいか聞くと喜んでポーズをきめてくれました。サービス精神たっぷりで無邪気で可愛かった!

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隣の教室では、年長の子供達が真面目に授業を受けていました。邪魔しちゃ行けないので覗き見だけに。

ビレッジ内のお寺・教会

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村にはお寺や教会もありました。

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のんびりし過ぎたのか、川岸で待っているはずの船長が迎えにきたのでボートに戻りました。あらためて川から家を眺めました。あの高さまで水位が上がると思うとホント凄いです。

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船乗場で待っていてくれたトゥクトゥクに乗って帰路に就きました。

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いや〜予想外の展開だったけど、とっても素敵なところでした。3人でのお出かけも楽しかった!

フローティングビレッジについて

後で知ったことですが、トレンサップ湖は東南アジア最大の湖で、170の村があり10万人を超える人々が暮らしているそうです。ここにはカンボジア人と共に多くのベトナム人も暮らしていて、カンボジアの中でも貧困な人々が住むエリアとのこと。
そして、観光で行けるフローティングビレッジはいくつもあり、私達が訪れた村は多分Kompong Phluk(カンポンフク)だと思われます。最も観光地化されているChong Kneas(チョンクニア)では、乾季でも、もっと多くの実際に浮いている民家やお店などを見る事が出来るようです。ただ、ボート代などが他の村と比べて高く、商売っけが強いそうです。どちらがいいかは目的や好みで変わってくると思います。見て楽しむならChong Kneaの方が見応えがありそうですが、ゆったりと村の雰囲気を楽しむならKompong Phlukの方がいいかもしれませんね。

今回訪れたフローティングビレッジ

InformationKompong Phluk カンポンフク

住所
入場料 15ドル

最も有名なフローティングビレッジ

InformationChong Knea チョンクニア

住所
入場料 15ドル

個人的なつぶやき

帰りのトゥクトゥクでは色んな思いを巡らせていました。
村で子供達の為にノートや鉛筆を買ってくれと行ってくる2人の女性がいました。彼女らが言うには貧困の為、子供達が使う文房具が足りてないとのことでした。私達が彼女達にお金を払うと、そのノートは子供達の物になると言います。しかし、そのノートの値段がやたらに高いんです。薄い小さなノートが1枚2$とかしました。高過ぎます。
また、実際に英語を教えていた小さい学校の先生に、子供達のノートは不足しているかと尋ねたところ、ノートや文房具は沢山あるとのことでした。あえて言えば、欲しいのは教科書の方かな〜とおっしゃってました。ふむ。
そして、大きい学校の方でも様子を見てみると、子供達はみんなちゃんとした文房具を使っていたし、服装も綺麗で、貧困を感じるようなところをあまり見つけられませんでした。
そんな感じだったので結局、彼女達の文房具は買いませんでした。明らかにぼったくり価格だったし、子供達の文房具が不足している様子は無かったので、買った物が学校の子供達の手に渡る可能性も低く、彼女達が子供達をダシに使っている可能性が高いと思います。でも、仮にそうだとしても貧困エリアであることは変わらないし、さらに2人の女性のうちの1人は妊婦さんだったので、買ってあげても良かったのではないかという思いもありモヤモヤしてしまいました。普通に私達に寄付して下さいと言われたらすんなり寄付してたかもなぁ…とか。。
途上国ではよくあることですが、嘘をついて同情を買ってお金を稼ごうとする人に対して、どういう態度で接したらいいのか毎回悩みます。良くないやり方には断固として拒否する方が結果的に彼らの為にも良いのか、貧しさ故の行いと考えて、その上でお金を差し出した方がいいのか。。まぁ、細かい実状を知らない事にはどうにも判断できませんが。状況によりけりか…むーん難しいなぁ。

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