ベンメリアとは

シェムリアップの中心から約65キロ。アンコール・ワット建造前の11世紀末-12世紀初頭の建立だとされています。規模はアンコールワットより小さいものの類似点が多く、東のアンコール・ワットとも呼ばれています。アンコールワットの建設に向けてのモデル建設とも言われているそうです。

ヒンドゥー教の寺院として建立されましたが、仏教をモチーフにした彫刻が確認する事ができます。崩壊している部分の多くはポルポト派に破壊されたそうです。天空の城ラピュタのモデルにされたとか…。ジブリの公式発表はないようです。

ベンメリアにはラーマヤナ物語が彫られていますが、ラピュタのモチーフもラーマヤナです。ラーマーヤナ物語というのは王に不貞を疑われたシータ姫が潔白証明する為に、王の目の前で火に飛び込むという悲しい物語だそうです。

ベンメリアまでの道のり

ベンメリアはシェムリアップから約65kmあります。ベンメリアだけなら大した距離ではないのですが、方角的にコーケーに向かう途中にあるでので、コーケーへ行った帰りに訪れました。もちろんレンタルバイクです。シェムリアップ→コーケー→ベンメリアまでで大体4.5時間ぐらいかかりました。体力に自身がない方はツアー等を利用した方が無難だと思います。とにかく疲れました。

ラピュタのモチーフになったと噂の世界遺産ベンメリア

遺跡への参道

入口でチケットを見せてから進むこと1〜2分で瓦礫の山？見えてきます。本当に滅茶苦茶に壊れてました。

浸食され崩壊しつつある遺跡

壁一面にガジュマルの根が浸食しています。映画のセットみたいですね。

ガジュマルのブランコ。ベンメリアは基本的に立ち入り禁止区域がないので色んな位置から自由に見ることができます。

崩壊した遺跡に刻まれた美しいレリーフ

崩壊しかけた遺跡に刻まれたレリーフ。儚さの中により一層美しさを感じます…まさに諸行は無常。

崩壊した遺跡と自然の力強さはまさにラピュタ！

この四角い石のブロックは、ラピュタの内部を構成する動く石に似ていますねぇ！

奥の祠と瓦礫に浸食するガジュマルは凄い世界観です。ここは何だったんでしょうか？

雨期にはここに水が溜まり水中遺跡になるそうです。まさにラピュタ！

本堂と通路で繋がれた図書館。一段高くなっているのは、この場所にも雨期に水が溜まるからだそうです。

遺跡の出口で仲良く記念撮影！

帰り道に見た今年最初の夕日も美しかったです。