世界一周4ヶ国目タイのバンコクに到着しました。私にとっては約15年ぶりのタイ。懐かしさに心踊らせドンムアン空港に降りましたが、私の記憶にあるドンムアン空港とは随分違った印象。あれ〜こんな感じだったっけ?空港内は綺麗なカフェがあったり、タクシー乗り場もきちんと窓口が設けられ、以前のような客引きタクシーでごった返している様子はありません。だいぶ整備された模様。
タイ・バンコク 空港タクシーに結局ぼったくられる
空港タクシーの窓口は長蛇の列でした。並ぶのを躊躇っていたら怪しい男に声をかけられ、目的地のバンカピ(Bang Kapi)まで900バーツと言われました。彼が言うには、長蛇の列の空港タクシーは800バーツで、自分のタクシーは並ばなくていいから100バーツ高いとのこと。どちらも高いので、他の方法がないか調べてみることにして一旦断りました。すると、そばにいた若い男の子に話しかけられ、空港タクシーならバンカピまで300バーツくらいだと教えてくれました。親切な男の子のおかげで騙されかけていたことが判明し、潔く空港タクシーの列に並びました。危ない危ない…。窓口で行き先や金額などが書かれた紙を受け取り、乗り場へ出ると愛想のいい空港タクシー運転手が荷物を運んでくれました。
ホテルまでの道は所々渋滞していました。私は空港周辺にきらびやかなモールやホテルが沢山あること、道が舗装されて広くきれいになっていることに驚きました。走っている車も、15年前は古びた中古車がほとんどだったのに、今ではピカピカの立派な車ばかり。日本製が多いのは同じだけど。タイもだいぶ変わったなぁ…。
ホテルに着き、窓口でもらった紙を運転手に渡して金額を尋ねると、500バーツと言われました。あれ?高い?! 空港にいた男の子は300バーツくらいと言っていたけど…。窓口でもらった紙には278という数字が書いてあったし、タイ語で読めない部分があったけど、メーターってところにはチェックが入ってたし、そもそもメーターにしていなかったのがおかしいような…?どちらにしても、メーターを使用するか、278バーツじゃないと不自然でした。運転手に、一度渡した紙をもう一度見せてと言うと、運転手は何の紙?私は何も受け取ってないと言いました。さっき渡したでしょと問い詰めてもとぼけるばかり。自分のポッケットの中のお札を数枚出して見せて、紙は受け取ってないと言い張りました。不審に思いながらも確定的な証拠も無く、諦めて500バーツを払いました。
しかし!後日、チェンマイ移動時にホテルから空港までタクシーを利用したら、なんと200バーツちょい!空港タクシーの手数料50バーツと渋滞を考慮に入れてもやっぱり高い!結局ボラれていたことが判明しました。クソ〜、タイ入国しょっぱなからやられてしまった〜!紙を不用意に渡さず、きちんと確認して、読めない部分はホテルの受付の人に確認してもらえば良かった〜と後悔しましたが後の祭り。
バンコク・バンカピ(Bang Kapi)周辺
話は変わって、私たちが滞在したバンカピはバンコク中心部から東に15kmぐらいのところにあります。ここは観光に出かけるには少し不便ですが、これまでの旅の記録を整理したり、これからの計画を立てるには最適でした。ロイクラトンを見るためチェンマイに行くまでの間、腰を落ち着けて写真の整理や溜まりまくったブログ更新作業に励みました。
泊まった宿はHappyland Mansionという中華系運営のホテル。私たちの部屋は8階で、この旅で初めての高層階でした。グリーンの壁にピンクの縁取りという派手な内装。新しくはないけど、広くて使い勝手もよくて快適でした。エアコンと湯沸かし器と冷蔵庫があって、お水とインスタントコーヒーは毎日貰えて、お部屋の清掃も毎日してくれました。
一番良かったのは、部屋の窓や外階段からの見晴らしが良くて、毎日朝日や夕日を毎日拝めたことです。
近所の広場は夜になると野外映画館に変身。タイのホラー映画やラブコメディ、中国の京劇の映画などが上映されていました。
道路に張られた大きなスクリーンと古めかしい映写機。
観客は道端に座り、屋台で買ったイカや焼鳥などをつまみながら鑑賞していました。
ホテルの近所には地元の商店や食堂がいくつかあり、落ち着いた下町といった雰囲気。中華系の商店やお寺が目立ちました。
バンコク・バンカピのローカルお菓子
近くの屋台が集まる通りにはローカルスイーツの屋台もありました。未知のスイーツはどうしても試してみたくなります!
白くて丸いのは「ヘーウ」というくわいが入ったココナッツ味のウイロウ風のもの。オレンジ色の蒸しパン風はマンゴー風味。葉につつまれているものは葛きりのような、プルプルした食感でこちらもココナッツ風味。安くて美味しいので何度も買いに行きました。
卵の黄身みたいなのはトーンヨートというお菓子(小麦粉と卵黄から作られたスポンジ生地っぽい玉を砂糖で煮たもの)でタイのあちこちで見かけました。私が食べたものは、やたらに甘くてジャスミンぽい香りがしました。ちょっと芳香剤を食べてるようで、私はこれだけはちょっと苦手だったなぁ。
タイならではのお菓子かどうかはわかりませんが、セブンイレブンで売っていたパイナップルパイにハマりました。パイと言うより、台湾のパイナップルケーキに似ていて、中にすりつぶしたようなパイナップルがぎっしり入っていてとっても美味しかったです。日本でも売って欲しい!
バンコク・バンカピのローカル食堂
近所にある屋台で洋食と日本食を扱う食堂を発見!お店のオーナーは、以前日本のタイ料理店で11年間働いていたというPutukさん。こんなところで日本語が上手な人に会えるとは意外。プトゥクさんも私と同様にタイに帰って来た時には、タイの発展ぶりに驚いたそう。彼は日本の冬が大好きだけど夏はベタベタして嫌いだと言っていました。彼はサービスしてくれた上に、何かあったらいつでも電話してねと電話番号を教えてくれました。彼の親しみやすい人柄と豊富な和風メニューにホッとさせられます。私たちはタイに来たばかりだったのでタイ風チャーハンとバジル炒めを頂きました。
近所のフードコートでは、色々な料理をローカル価格で楽しむことが出来ました。トムヤムクンやパッタイの他、カノムチーンというカレーソーメン的なものは、なんと25バーツでモヤシやニラや漬物などが食べ放題!結構辛いけど美味しくてヘルシー!
ノリノリ店長の、地元で人気のタイ料理店。道の反対側から様子を伺っていると「オイデ〜!」と店内から手招き。少しの日本語を駆使し、ハイテンションで対応してくれます。お店には地元のお客さん達がお酒を持ち込んで、みんなでシャブシャブのようなものを囲み楽しそうに食事していました。持込みOKなのはいいですなぁ。
私達はトムヤムクンヌードルとエビチャーハンとコーラを注文。ここのトムヤムクンは全然辛くなく、まろやかで品のいいお味でした!こりゃ美味しい。そしてチャーハンも同様に立派なエビが入っていて品のいいお味!見た目とは裏腹に丁寧に料理されていてクオリティ高いです。お値段も高いと思いきや、全部で120バーツ(約403円)。お店がいつも賑わってるわけですね、納得!
同じ通りの並びにあるスープ麺のお店。干した白身魚が入ったセンミー(米の麺)スープと、それのトムヤムバージョンを食べました。この店もめちゃくちゃ美味しかったです!通常のセンミースープはあっさりしてて食べやすく、トムヤム麺の方はトムヤムの酸味は少なくて日本の味噌ラーメンみたいなコクがありました。もっと沢山通いたかったなぁ!
バンコクからチェンマイまでの国内線移動
バンコクからチェンマイへはLion Airの飛行機を利用しました。国内線だからと油断して、出発1時間前に空港に着いたのは大間違い!チェックインに並ぶ前に荷物チェックがあり、携帯の充電用バッテリーがバックパックに入っていたので止められてしまいました。荷物を開けて取り出さなければならず、チェック係は仏頂面でタイ語だけ話すのでわかりづらかったです。
かなり混み合っていてチェックインカウンターがわかりづらくて、間違った所に並んでしまっていました。便の番号を書いたカードを持った案内人がチェックインカウンターの列まで連れて行ってくれましたが、私達の順番になった途端窓口が閉められてしまいました。慌てて、私達もチェックインさせてくれるよう頼んだら、怖い顔で「出発45分前を過ぎたからタイムアウト!」と言われてしまいました。私達は拙い英語で色々言い訳を述べましたが彼女は首を横にふるばかり。手を合わせて「プリーズ」と懇願したら、嫌々手続きしてくれました。そして、すごい剣幕でゲートまで走れと怒鳴られ、私達は猛ダッシュ!
次は手荷物チェック。ペットボトルの水をまだ持っていたために、またしても引っかかってしまいました。普段なら普通に水を取り出して捨てれば済むのに、怖い監視員の女性に至近距離で密着され、何故か怒られながら水を取り出すハメに。一体この国はいつからこんな厳しい国になってしまったんだ〜!大抵のことは「マイペンライ」で笑って済ます国民性じゃなかったっけ?「微笑みの国タイ」は何処へ行ってしまったんだ〜!怖いよぅ〜!
ようやく全部の手続きが終わり、後はゲートまで急ぐだけ。しかし、走っても走ってもなかなかゲートにたどり着かない!出発ゲートは一番端っこにあり、かなりの距離がありました。なんとか出発時刻の8分前に搭乗。飛行機が遅れた様子も無くて一安心。パリのテロがあったからなのか理由はわかりませんが、セブ、バリ、クアラルンプールと比べて、バンコクが一番チェックが厳しかったです。驚きました。チェンマイは15年前とどう変わったか期待と不安を抱きつつ出発!