刑務所内で囚人達がスリラーを踊る動画が数年前に話題になりましたが、それがセブ島にある刑務所だと知り実際に見てきました。
セブ市内の小高い山の上にある刑務所CPDRC開催されています。
キャピトルからバイクで1曲がりくねった山道を登って行くと10分くらいで刑務所に到着。
私達が着いた時には、刑務所前はすでに沢山の観光客が集まっていました。
時間は通常15時からと言われていましたが、早い時間から行われることもあるそう。
整理券をもらい、暑い日差しの中2時間ほど待ってようやく入場。
刑務所の中は広く想像していたより綺麗で、囚人達のためのトレーニングルームもありました。
広い運動場をフェンスで囲んだ2階から見下ろせるようになっていて、既に運動場の周りに男性と女性の囚人達が分かれて待機していました。彼らの様子は、学園祭の発表会さながら、おしゃべりをしたり、ヘアスタイルを整えたり、ガラの悪そうな人達も何人かいましたが、みんなのびのびとした様子。
いよいよ始まり。大勢の囚人達が出てきて踊り始めました。
まるでスターのように楽しく堂々と踊っている人もいれば、若干やらされてる感がある人もいて面白い。それでも全員がオレンジ色の囚人服に身を包み踊る姿は迫力があります。
中でも、リーダー的存在なのか、モヒカンだったり髪をカラフルに染めた人達はセンターで上手なダンスを披露していました。
刑務所内でこんなヘアスタイルが許されるのか?男女がペアになって踊ることはアリなのか?等、ダンス自体もそうですが、日本ではあり得ないことだらけ。最後の方では全員並んで大きなピースマークが作られました。これだけの人数をまとめるのは凄い!
ショーが終わると、なんと最後は観客もフェンスの中の運動場に入り、囚人達と一緒になってダンス。ややビビりつつも中に入り囚人達と入り乱れ一緒に踊りパーティ状態。
最後は囚人達と一緒に記念撮影。めちゃくちゃ強面の囚人も快くノリノリで撮影を承諾してくれました。
後でわかったことですが、ここにいる囚人達に殺人等の重犯罪者はおらず、この刑務所は主に軽犯罪や薬物等の受刑者の更生施設的だそうです。ビビって損したか、逆にスリルを味わえて良かったかな…?
売店ではTシャツマグカップ等、囚人ダンスグッズが売っています。
観賞料は無料でドネーション形式です。ここで集まったお金は施設運営に使用されるそうです。
この囚人ダンスは囚人の精神的更生と施設運営費用両方の面でいい効果がありそうです。他の刑務所でも実施されたらいいなぁと思いました。まぁ、国民性もあるので日本じゃ現実的じゃないかもかな…
InformationCebu Provincial Detention and Rehabilitation Center
開催日 | 毎月最終土曜日 |
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場所 | CPDRC(Barangay Kalunasan, Cebu City, Cebu 6000) |
料金 | 無料(ドネーションBOXあり) |
アクセス | キャピトルからバス・囚人用護送車、またはバイクタクシー(ノーヘルで山道をかなりのスピードで走るので安全第一の人にはオススメ出来ません。私は値段交渉して運ちゃん+2人の3ケツで100PHPでした) |